066
薔子の部屋の目ざまし時計は4時をさしている
「あーよく寝たー
もう夕方じゃんー」
ベッドからおき出してー
そう言えば昨日、朝まで彩、帰ってた来なかったけど
何時まで仕事してたんかしらー?
ドアを開けキッチンの方を見ると
彩がテーブルでマンガを描いている
「あら、薔子いたんんだー
帰ってこないから外泊かなーって思ってたー
薔子の方が先に帰ってたんだねー」
「もしかして、あんた帰ってからずっと
漫画、描いてたの?」
ツカツカと彩のそばまで歩き
「うん、六時頃帰ってからソッコウ取りかかったわよー」
薔子はガタンと冷蔵庫を開けて
「ちゅうか、あんた漫画やめたんじゃなかったっけ?」
「転職したばっかでいろいろ大変だったから休んでただけー
やりかけにしたままでやめらんないしー」
缶コーラをプシュッ!と開けて
「まぁ、仕事はちゃんとやってんだから
モンクないけどねー」と言いながら
薔子は後ろから彩の絵を覗き込み
「ちょっと!あんた!その絵ひどすぎない!!
いくらギャグだって言ってもさー
やっぱ、あんたやめた方がいいよー」
コーラを飲みながら向かい側の椅子にすわり
「下手だからって、いい加減に言ってるんじゃないのー
悪いけどーあんた芽、出ないよー
私くらいのレベルになると一目、見て
その人がどこまで伸びるかわかるのよ」
薔子は彩が怒るかと思ってたがー
「私もわかってる…
才能ないよね…」
静かな声で彩は言った
「たかだか16ページ描くのに
こんなに手こずるなんてー
自分でも、びっくりしたわ」
「ムリなことわかったんなら、もうやめりゃいいじゃん
もともと漫画、好きでもないくせに無理して頑張っても
あとでこの世界の厳しさ知って
諦めた時には何も残らないよ…
後悔する前にやめちゃいなさいー」
と薔子はコーラをゴブゴブ一気飲みした
「でもねー
それがねー
たぶん、もう
やめらんないのかもしんないー」
というと彩はペンを置いて
自分で自分の右手をつかんだ
「あの手の感触が残ってるから…」
そして、そっと瞳をとじてー
「きっと一生、消えない気がしてるの…」
自分の右手をさわり、瞳をとじ
そして、ほんの少し微笑んだ彩を見て
薔子はー
「あんたさー
アタマ、やばくないー?」
と呆れた声で言い
空になったコーラの缶をパコパコと握りつぶしたー
DATE:2009/02/17
先週、行き遅れた(どこに?)友達、雛ちゃんと
行って戻ってきた(どこから?)友達、エリナと
バレンタイン前に神頼みに行ったー
どこ?ってー
かけこみ寺よ…
そんで、それぞれ片っ端からオトコにエサ投げて
何が釣れたか後で報告しあいましょ、とか
ベシャりながら土産物屋行ったらーーー
おき物のおじぞうさんが売られてて
いっぱいあったのに、一人だけ
私に微笑みかけてきたから (気のせい、ってかノイローゼ)
つれて帰ってきた…
ついでに金運が良くなるお守りも買った
小瓶の中に金のウンコが入ってるんだけどー
写メ、ピンボケでわかりずらいかなー
そんで、例のごとくボイトレとしょうしカラボに行ったら
何も釣れなかった場合の心境さきどりちゅうことで
失恋ソングの特集をすることにしたー
二人とも普段、明るいのしかやんないのにねー
出るわ出るわ、スゴいの知ってたんだねー
いちお、言い出した私からやれってー
序の口はソフトにとかって言って
難破船をやらされたけどー
明菜ちゃんの歌ってキーが合わないから
地声でやったらソフトどころかー死にそうな気分なったわ…
次にどっかから戻ってきたエリナが失恋ソングの定番よーって
恋人よ~だしー
♪この別れ話が冗談だよと
笑ってほしい♪
その(恋人)知ってるだけに笑えないからー
いつもノーメイクの行き遅くれた雛ちゃんの
化粧とかーー!!
シャレになんないしー
♪バカだねーバカだねー
愛してほしいと思ってたなんてー♪
曲の途中で「淳子の方なの?みゆきなの?」
ってエリナから聞かれても、そこまで私はクベツつかないわよ!
けんどー歌詞、キョーレツすぎー!!
♪バカのくせにーあぁ~
愛してもらえるつもりでいたなんてー♪
トドメさされたって感じしたわー
もうオトコにメールする勇気なくない~?
ってーほとんどヤケクソなって
私の今の心境に1番近いのはこれよーってー
ケイウンスクのすずめの涙を歌ってみた
挙句の果てに演歌だからー
気を取り直しましょってんで
最後に二人の 〈はじめて〉 を聞いたけどー
逆に泣けたしー
しっかし今、思い返すとーひどいエヅラだったわよねー
あの特集は永久に封印だわー
いちお報告しとくと私は、いっこも!!
メールの返事がありまへんでした…
でも、二人の協力で失恋気分のピークはもう過ぎ去ってたしー
二人のおかげで、一つ詞ができたしー
めでたし、めでたしよー(?)
ありがとね♪本物の女神たち…
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