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2009年2月

2009年2月24日 (火)

067

深夜0時…
関内のMidnight Flowersは
終電で帰る社用族が引け出し
お店勤めの人や夜型人間がわいて出て
帰る客と来る客でごったがえしてたー
7、8人がすわれるボックス席が20近くある
広い店内のステージ脇のボックスは
ステージが見えずらいため
なるべく使わないようにされてるが
秋桜は、そのボックスがお気に入りだったー
いつも自分の客が来たら真っ先にそこへ案内したー
今夜は…

「なんかー全然キャバに来たって感じがしねーんだけどー」

「あれーナツオくん
他のキャバとか知ってんの?」

くるみは夏生からバーボンをつがれ酔い始めてる

「実は俺たち、おじさんのオトモでいろいろ行ってんだー
茉莉花のてまえしゃべれねーけどー」

ステージ横のボックスには
9th WAVEの仕事を終えて
今井が夏生と龍太をつれて来てた
真ん中に今井と秋桜にすわりー
その横に夏生とゆりがー

「へー!ハツミミ!
もう茉莉花にしゃべっちゃうもんねー」

「あくまでオトモで来てんのに
本命にチャチャ入れられたら
この店、二度と来ねんじゃねー」

その向かい側で龍太はくるみと林檎にはさまれてた
「いつものメンツでキャバって言うか
打ち上げとかわんねーじゃん」
と、龍太は不機嫌そうによその席の女の子ばかりを見てた

「あっ、あーん!こぼしちゃいやーん!

秋桜はブランデーグラスを今井の口元まで持っていきー
飲ませてるのか、こぼしてるのか…

パパのオヒゲがこんなにヌレちゃったー!」

「ちゅうか、そこの2人だけキャバじゃねー」
と、夏生も茉莉花の名前が出てから、すっかりシラケてたー

秋桜は今井の口をハンカチでふきながら
「ねー、パパお願いがあるの~
ナツオくんに場内指名させてあげて~
せっかく来てくれたのにつまんなそうなの、もうしわけないしー」

「アキラ、話持ってくの上手いねー
場内指名の指名料も自分の売り上げのうちだもんねー」
ゆりは感心したのか、あきれたのか…

「いいんだよー
なっちゃんはカノジョいるんだからー」

「キャバに来て彼女いるからーなんて関係ないわよ
今、この店の中のお客さんだって彼女いる人いっぱいいるんだからー
ここでの出来事はここだけの秘密にすればいいでしょ」

と秋桜は夏生にトクイのウィンクをして

「ピンドンおねだりされるのと、どっちがいい?」
と次は今井の膝をさすったー

「しょうがないなー…」とシブシブ今井が言うとー

「たしか、茉莉花に感じが似てる子いるんだよねー
名前なんて言ったっけかな…

あっ!ボーイさん、場内指名おねがい!

と秋桜は通りがかりのボーイを呼びとめ

あそこの黒いドレスの…
たしか、マイちゃんて言ったよねー」

「かしこまりましたー」
と、ボーイが足をはこび声をかけたのはー

さっきから龍太がチラチラと目で追ってた子だったーー

DATE:2009/02/24
090224

横須賀の港はめちゃめちゃ淋しい…
夜景ファンの私としてはー
長時間、風景にひたりたいんだけどー

♪あなたに会えないー
この街を今夜ひとり歩いたー♪

こないだの難破船がーアタマの中で流れてきてーー

グアイが悪くなった…

カラオケもとうぶん行く気にならないだろうしー
なんか他に現実逃避するいい方法ないかしらーー?

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2009年2月17日 (火)

066

薔子の部屋の目ざまし時計は4時をさしている

「あーよく寝たー
もう夕方じゃんー」

ベッドからおき出してー
そう言えば昨日、朝まで彩、帰ってた来なかったけど
何時まで仕事してたんかしらー?

ドアを開けキッチンの方を見ると
彩がテーブルでマンガを描いている

「あら、薔子いたんんだー
帰ってこないから外泊かなーって思ってたー
薔子の方が先に帰ってたんだねー」

「もしかして、あんた帰ってからずっと
漫画、描いてたの?」
ツカツカと彩のそばまで歩き

「うん、六時頃帰ってからソッコウ取りかかったわよー」

薔子はガタンと冷蔵庫を開けて
「ちゅうか、あんた漫画やめたんじゃなかったっけ?」

「転職したばっかでいろいろ大変だったから休んでただけー
やりかけにしたままでやめらんないしー」

缶コーラをプシュッ!と開けて
「まぁ、仕事はちゃんとやってんだから
モンクないけどねー」と言いながら
薔子は後ろから彩の絵を覗き込み

「ちょっと!あんた!その絵ひどすぎない!!
いくらギャグだって言ってもさー
やっぱ、あんたやめた方がいいよー」

コーラを飲みながら向かい側の椅子にすわり

「下手だからって、いい加減に言ってるんじゃないのー
悪いけどーあんた芽、出ないよー
私くらいのレベルになると一目、見て
その人がどこまで伸びるかわかるのよ」

薔子は彩が怒るかと思ってたがー

「私もわかってる…

才能ないよね…」

静かな声で彩は言った

「たかだか16ページ描くのに
こんなに手こずるなんてー
自分でも、びっくりしたわ」

「ムリなことわかったんなら、もうやめりゃいいじゃん
もともと漫画、好きでもないくせに無理して頑張っても
あとでこの世界の厳しさ知って
諦めた時には何も残らないよ…
後悔する前にやめちゃいなさいー」

と薔子はコーラをゴブゴブ一気飲みした

「でもねー

それがねー

たぶん、もう

やめらんないのかもしんないー」

というと彩はペンを置いて
自分で自分の右手をつかんだ

「あの手の感触が残ってるから…」

そして、そっと瞳をとじてー

「きっと一生、消えない気がしてるの…」

自分の右手をさわり、瞳をとじ
そして、ほんの少し微笑んだ彩を見て
薔子はー

「あんたさー
アタマ、やばくないー?」

と呆れた声で言い
空になったコーラの缶をパコパコと握りつぶしたー

Photo

DATE:2009/02/17

先週、行き遅れた(どこに?)友達、雛ちゃんと
行って戻ってきた(どこから?)友達、エリナと
バレンタイン前に神頼みに行ったー
どこ?ってー
かけこみ寺よ…

そんで、それぞれ片っ端からオトコにエサ投げて
何が釣れたか後で報告しあいましょ、とか
ベシャりながら土産物屋行ったらーーー
おき物のおじぞうさんが売られてて
いっぱいあったのに、一人だけ
私に微笑みかけてきたから (気のせい、ってかノイローゼ)
つれて帰ってきた…

ついでに金運が良くなるお守りも買った
小瓶の中に金のウンコが入ってるんだけどー
写メ、ピンボケでわかりずらいかなー

そんで、例のごとくボイトレとしょうしカラボに行ったら
何も釣れなかった場合の心境さきどりちゅうことで
失恋ソングの特集をすることにしたー
二人とも普段、明るいのしかやんないのにねー
出るわ出るわ、スゴいの知ってたんだねー

いちお、言い出した私からやれってー
序の口はソフトにとかって言って
難破船をやらされたけどー
明菜ちゃんの歌ってキーが合わないから
地声でやったらソフトどころかー死にそうな気分なったわ…

次にどっかから戻ってきたエリナが失恋ソングの定番よーって
恋人よ~だしー

♪この別れ話が冗談だよと
笑ってほしい♪

その(恋人)知ってるだけに笑えないからー

いつもノーメイクの行き遅くれた雛ちゃんの
化粧とかーー!!
シャレになんないしー

♪バカだねーバカだねー
愛してほしいと思ってたなんてー♪

曲の途中で「淳子の方なの?みゆきなの?」
ってエリナから聞かれても、そこまで私はクベツつかないわよ!
けんどー歌詞、キョーレツすぎー!!

♪バカのくせにーあぁ~
愛してもらえるつもりでいたなんてー♪

トドメさされたって感じしたわー
もうオトコにメールする勇気なくない~?
ってーほとんどヤケクソなって
私の今の心境に1番近いのはこれよーってー
ケイウンスクのすずめの涙を歌ってみた
挙句の果てに演歌だからー

気を取り直しましょってんで
最後に二人の 〈はじめて〉 を聞いたけどー
逆に泣けたしー

しっかし今、思い返すとーひどいエヅラだったわよねー
あの特集は永久に封印だわー
いちお報告しとくと私は、いっこも!!
メールの返事がありまへんでした…

でも、二人の協力で失恋気分のピークはもう過ぎ去ってたしー

二人のおかげで、一つ詞ができたしー

めでたし、めでたしよー(?)

ありがとね♪本物の女神たち…

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2009年2月14日 (土)

065

みんなが黙って見てると
煙をひとふきしてジュオンは…
「行ったら女子高生とハッテンできっかもしんないぜー」

「なにー!女子高生ー!!」と、三人は同時爆発した!

「彩、写メ見してやれよー」

「あっ、そういえば今週みんな来るって言ってたなー」

彩がこないだのライブの時にみんなで撮った写メを見せるとー

065

「俺、右のほっぺ赤い子、好みー!」

「俺、はじのNANAっぽい子、好みかもー!」

「俺、全部、くいてー!」

と、オタケビながら三人は携帯を取り合った

「ヨッシ!週末、横浜行こうぜー
俺、レンタカー借りて運転すっから
ベイブリッジ、女子高生とドライブしようぜー」

「それってラブワゴンじゃねーかよー!
女子高生とあいのりしてーーー!」

「俺、実は前からランドマークのラウンジ
行ってみたかったんだよなー
女子高生誘ってみようぜー」

「いいねーそれー!!
ランドマーク、部屋とっかー!」

それを聞いて彩が
「部屋ってー|ー
話、早くないー」

「遅すぎだよ!
肝心なこと言うの!!」

三人はさいそくもされてないのにさっさと
それぞれ二千円をだした

「ったく!彩ちゃん!
早く言ってくれればいいのにー」

彩はチケットを三人に渡し
「いったい、その変わりぶりは何なの?」
と、ジュオンを見ると
ジュオンはカウンターに背を向け
タバコをもみ消しながら
ニヤッと彩に微笑んだ…

「横浜っつったら中華街だろー
女子高生とエビチリくいてー」

「ベイブリッジが見えるのって
港の見える丘公園だっけ?
女子高生とロマンチックにひたりてー」

「あの~、ライブ行くんですけど…」と言ってみたが
横浜ツアー計画は彩そっちのけでねられ続けたー

「ライブって何時までだー?」

「あれ?観覧車って何時までだっけ?」

「いいね!!コスモクロックに横浜キャンドル!!
ライブはチラミでひきあげて
女子高生と観覧車、行こう!行こう!」

彩はチケットは売れたが逆にちゃんとライブを見れるのか
不安になってきたーー
「しっかしーみんな女子高生、好きなんだねー
自分も、こないだまで女子高生だったくせに…」
とつぶやくと
三人はソウダチして

「彩ちゃん!!!!
それ!!絶対!!秘密なー!!!」

そのオタケビのけたたましさに
思わず彩は耳をふさいだーー

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2009年2月10日 (火)

064

新宿2丁目の樹音には
ジュオンの体育大時代の後輩が飲みに来てた

「ねー大野くんー
ライブ、行こうよー」

「彩ちゃん、ねばるねー
さっきから、そればっかじゃん」

「そりゃ、好きな男のためだもん
ねばるよなー」

「桜井君、わかってんだったら協力してくんない~?
ちょうどチケット三枚あるしー
ねー、松本君も行こうよー!」

064
「無駄な協力できっかよ!
相手、ノンケだろー
みんなが手つなぐからしかたなし
手、握られただけで喜んで
なさけねー
彩ちゃんがそんなことしてやったってさー
むくわれねーんじゃねー
どうせ、音楽やってる男なんて
チケット買ってもらうために
いろんな女だましてるぜー
おまえだけだとか言いながら
あっちもこっちもやってるよー」

彩のクドさに切れたのか
松本は毒を吐き出したー

「滝沢君は硬派ですー」

「コーハー?っつったって、いつ彼女できっかわかんねーだろに
そしたら、いつもチケット買ってくれっから
彩ちゃんには秘密にしとこーてことになんだし
自分が知らねー間にこっそり付き合ってて
だいぶたってから知りましたーなんてなー
よくある話だろーー
彩ちゃん、もっと自分を好きになってくれる人いると思うぜ~」

どうやら体育会系のオナベたちには
音楽やってる男、イコール軟弱で好感を持てないのか
辛辣に反論され彩は消沈した

「俺も、そんな純愛してみてー」
グラスを布きんで磨きながら、ジュオンが

「いつのまにか、
こいつは落とせるってやつにしか
目が行かなくなったけどさー
それって純粋に人を好きになれなくなったんかもなー
彩がその男のどこに惚れたんだかー
おめーら!週末、見に行って来い!
これは先輩からの命令だぞ!」

「えー!
いくら先輩の命令でも
気がすすまねっちゅーかー」

「横浜まで、くり出す気にゃなれねーな…」

「それに俺たち音楽、興味ねーし」

あっさりと三人から先輩としての命令をキョヒられ
ジュオンはグラスをおき背中をむけ
いつもは仕事中に吸わないタバコに火をつけた

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2009年2月 7日 (土)

063

063

登りの湘南新宿ラインはすいている

彩は隅のシートにすわり
自分の右手をみつめてた

滝沢君の手…
あったかくて力強かった

今でも、はっきり感触が残ってる

あの時…生まれて初めて
人とつながれた気がした…

DATE:2009/02/07

このページは、このストーリーのひとつのポイントになってるかなー(?)
今、思えば彩が自分の人生の交差点を曲がった瞬間だったかもー
いつもはポイントはラストにもって来てネットで非公開だけどー
V.13になってからーくぎりをどうしてくか、まだよく考えてないしー

がんばれー
私はその言葉に弱い
好みのタイプから言われたら必ず魔法にかかるー

って、本当は頑張るのなんて全然、好きじゃないんだけどねー
マイペースで心穏やかに生きる方が好きだしー
4、5年前(?)半年間くらい(?)誰も好きじゃない期間があったんだけどー
片思いも、気になる人もいなくて、過去の恋や失恋も引きずってなくてー
心の中に誰もいない状態…
毎日、こころ穏やかで
ふと立ち止まって、風のにおいに微笑んだり
子供の時みたいに形を変えていく雲をずっとながめてたり
夕暮れの時間をあじわいたくて、ふらふら散歩した…あの夏ー
幸せだったなーなんて
この世には安住の地ってのがあることを初めて知ったー

ここしばらくー
がんばれーなんて言われてないしー
めでたく(?)あの頃に近づいている気がしてる…

だけどねー人生、折り返し地点過ぎて下り坂に入ると
常に歩く風景に自分の死に場所が視界に入るようになる…
人は安住の地へたどりつくため、この世に生まれて来たわけじゃない
誰かと出会い、何かをなしえるため…
苦しくても誰かのために頑張っている時
孤独から開放され人とつながっていることを感じられる
そしてその時、不可能を可能にする希望が生まれるー

…とは言ってもねー
今後、二度とがんばれって言ってくれる人がいない場合も
考慮すべきかもしんないわねーーー

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2009年2月 2日 (月)

062

横浜駅につき、電車を降りたふたりは
ホームから階段を降りていた

「おめー乗り換え、何線だぁ?
へんとう腺か?リンパ腺か?
あっ!おめぇ前立腺だったよなー」

クスクスとまだ、周りで笑ってる人がいたがー
不思議と、彩は周りが気にならなくなっていた…

「湘南新宿ラインですぅ!
今から仕事だしー」

「あっ!そう言えば
おめぇ、二丁目のホモバーに転職したんだよなー」

「オナベバーですぅ!
じゃなかった、カクテルバーだったー」

コンサートが始まる前に龍太が言った
「俺、まわりからオカマとデートしてるとか思われたら耐えらんねー」
という言葉で彩は拓也とはじめてデートした時
レストランでニューハーフなのがばれて
周りの視線にたえかねてた拓也を思い出し
龍太とももう無理だと感じたけどー
実際には龍太は周りの視線は気にしないタイプなのが
一緒にいてわかってきた

「あっ!そうだー
次のライブのチケット売ってもらおうかと思ってたんだー」

「はっ?
次のって持ってんだろ」

「今から店に行くからさー
お客さんに買ってもらおうかななんてー
てか一緒に行く人探さないと、ひとりじゃ行きずらいじゃん」

「じゃ、買ってもらおうかなー助かるなー」
俺、毎回一枚も売ってねーし」
龍太はバックをガサゴソしてチケットを探した

彩は財布から六千円出し
3枚くらい買っとこうかなー
と言って龍太が出したチケットと交換した

「私、今度から、ずっと
滝沢君からチケット買うねー
私はブルージャスミンのファンじゃなくて…」

062
DATE:2009/02/02

もうすぐバレンタインなのよねーーー
でもまさかねー手作りのチョコとか? ! ?
やっぱバレンタインには手編みのセーターーー? ! ? !

ご要望があれば全力疾走する気持ちはあるんだけど

ご要望がなければイヤガラセと思われかねない

過去を振り返れば今、出来る愛すること
全力をつくさなきゃ後で後悔するってわかってるけどねー
あんな方法あった、こんな方法あったって
後から思いついたりするけどー
実際には、その時に思いつくアタマを持っていない
ってのが過去を見てわかる現実なわけでーーー

あと2週間…
ご要望、ないであろうこともわかってるしー

この際、ご要望あれば誰でもいいわー
くらいになってくるわよね…

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