« 2008年8月 | トップページ | 2008年10月 »

2008年9月

2008年9月24日 (水)

v13-47

V1347 カラーンと呼び鈴をならしてドアをひらいたら
「いらーしゃーい !」
と男みたいな女の声と、女みたいな男の声がコーラスした
「あれー ! 薔子、お花いらないって言ったのにー」
と言うジュオンの前を素通りして

「これは彩にです!」

「うわぁ!ほんとに?薔子ありがとう!」
カウンターごしから花たばをてわたして薔子は
「彩、再出発おめでとう!」と言った

|

2008年9月19日 (金)

v13-046 BouQuet

Bouquet

日曜の夜の新宿2丁目は閑散として人通りも少ない
薔子は花屋で花束を買っていた
その外で黒いレースのキャミドレを着たダリアがタバコを吸ってると
同じ黒いキャミドレを着てマリーゴールドが現れた
ダリアはくわえてたタバコを投げ捨て
「ったく、あんたさーいっつも私のマネして同じ服、着るの
やめてくんないー!」
「マネなんかしてないわよー!偶然じゃないー!」
「偶然?じゃ、私がゴンと同じセンスだってーのー?
たえらんないわ!」

横断歩道の信号が青に変わると
GパンとTシャツのレンゲが駆けてきた
「二人ともおそろいで~日曜なのに女装するんだねー」
「これは普段着ですー!」と、二人は声をそろえて言った
「ずいぶんハデな普段着よねー」
花たばをかかえて薔子が花屋から出てくると
「メイクまでしてー日曜だっちゅうのにー
あんたが一番ハデじゃん!」と言うと
レンゲはスタスタと2丁目の仲通りを歩きだした

|

2008年9月15日 (月)

v13-045

「行っとけ、行っとけー、どこでも行っとけー!」
ビールを飲みながら潤が言うと
ちかこと璃羅は立ち上がり
「タッキー!私たちにもメアドおしえてー!」

ブーッ!!とビールを向かいに、すわってた菜々花の顔に吹いて

「テメーら彩のジャマすんじゃねーよー」
と潤が叫んだが

「私たちとも写メとろう!!」
龍太の両脇は秋桜と彩から、ちかこと璃羅にローテーションした

「みんな積極的だよねー」
蜜柑がつぶやくと
おしぼりで顔をふきながら
「となりの席、行こうぜー
この席、またビールふってきそうだし」

菜々花が蜜柑の手をとって、となりの席へ行った
「光一くん!!一緒に飲もう!」
「おぉ!!のものもー」

両隣、女子高生にはさまれ
デレデレになって写メを撮る龍太を見て

「負けるなー! 彩!」
と潤が叫び
彩が振り向くと
いつのまにか潤の席は
ぽつんと潤がひとりだけー

彩は潤の横にもどって
待ち受けにしたツーショットを潤に見せた

V1345

|

2008年9月 9日 (火)

v13-044

「私たちも赤西くんと写メ撮ってもらおー」
さつきとひまわりが立ち上がってとなりの席に行ったー
「おめーらブルージャスミンのファンじゃなかったのかよー!」
潤の声には見向きもせず、さつきとひまわりは赤西の両脇にすわった

「滝沢くんみたいに、やりたいことやって生きてるってのとは話ちがうわよ
むしろニューハーフだってだけでできないこといっぱいあるんだからー
職業だってオミズの仕事しかないしー
ニューハーフのオミズなんてねー大奥みたいなんだからねー」

「おまえの言ってること全然、意味わかんねー
じゃ、おめーのやりたいことってなんなん?」

「うーん…フツウの女子大生かな…
フツウにOLやってー、フツウにお嫁に行ってー、フツウに…」

「あっ! だからおめーいつもOLのコスプレやってんだー」

ほほづえついて秋桜が
「あのニューハーフ…
タダモンじゃないわねー
おもしろいゲームができそうだわ…」
とつぶやくとー

「なーに !  ヨユウぶっこいてんのよ!
アキラ、だしぬかれてんじゃないのよー!!!」
シヨカが火を吹いたー
「このままじゃアキラにお似合いのブサイクが
ニューハーフにくっついちゃうじゃない !!」

チケットの束をバックに戻して
「おーい  !  おまえら赤外線通信しとけよー ! 」
と夏生が声をかけると

「ちょっと待った!! ケイタイ交換まだ早いわよー!
こっちもブサイクねらいです」
シヨカが秋桜の手を引っ張ってとなりの席にかけよった
秋桜を龍太の横にすわらせ
「オレもブサイク部門だけどなー」と言うバンバンをおしのけ
シヨカは龍太にしゃべり出した
「アキラ、内気ではにかみやのオンナの子だから
自分からアプローチできないのよー」

シヨカの話はそっちのけで龍太は彩と赤外線通信した

「本当はタッキーのことが好きで好きでたまらないのにー

はっ?と反応した龍太にべったりくっつかせようと
シヨカは秋桜をグイグイおしたー

つい恥ずかしがって昼ドラみたいな憎まれ口言っちゃうのー
アキラって可愛いいオンナの子でしょー」

「ショッカー、あんま顔近づけんなよ !
アップはきついぜ !」

「テメーに言われたかねーよ!
私の顔にモンクあんなら、さっさとアキラとメアド交換しろ !」

シヨカの命令で龍太と秋桜がメアド交換するとー
V13044

|

2008年9月 6日 (土)

v13-043

写メを撮りながらー
「なんで?おめーだってやりたいことやって生きてんじゃん!
おっとこのーくせに女装して化粧して、やりたい放題だろがー
親が泣こうが世間が笑おうがおかまいなしでよー
あっ!そうか!だからオカマってゆーんだ!」
「女装…
してるつもりないし…
自分がしたいカッコをしてるだけよ…
ニューハーフで生きてくってことは、
ただありのままでいようとしてるだけ、
嘘ついてフツウの男のふりしたくないから…」
V13043

|

2008年9月 1日 (月)

v13-042

V13042




「あぁ、いいよ…」
バックからチケットをさぐってる龍太の顔を覗きこんでー
「ほんとにぃ?迷惑じゃない?」
「メーワク?
またそんなこと言うと思った?
はい、2千円ー」
「うん、だって実際、ニューハーフのファンなんて迷惑じゃん」
彩は2千円を渡してー
「迷惑とか言われっかもしんねーのにーー

受け取ったチケットを嬉しそうに見てた

俺のこと好きなん?」
「うん、だってカッコいいし」

「え゛ーー!!」
だまって注目してたまわりが騒いだ
「ニューハーフの好みって変わってね」
と、一番遠くにすわってた赤西にも聞こえたらしいー
気にせず龍太はー
「カッコいいって、やっぱ顔か?」
「勝手に言っとけー」
あきれた声で光一が言うと
ザワザワみんな別の話をはじめたが
潤は遠くから見守り続けてた
「今日は今までで一番カッコよかったよ」
「いいぞ!彩!!
そのイキオイで写メとってもらえ!」
「滝沢くん本当に好きなことやって生きてるんだなって感じたし」
蜜柑がテーブルにあった彩のFOMAをとり
「タッキー!!チケット買ってもらったんだからねー
ファンサービスしてあげてよー」と彩じゃなく龍太にわたした

| | トラックバック (0)

« 2008年8月 | トップページ | 2008年10月 »