v13-47
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日曜の夜の新宿2丁目は閑散として人通りも少ない
薔子は花屋で花束を買っていた
その外で黒いレースのキャミドレを着たダリアがタバコを吸ってると
同じ黒いキャミドレを着てマリーゴールドが現れた
ダリアはくわえてたタバコを投げ捨て
「ったく、あんたさーいっつも私のマネして同じ服、着るの
やめてくんないー!」
「マネなんかしてないわよー!偶然じゃないー!」
「偶然?じゃ、私がゴンと同じセンスだってーのー?
たえらんないわ!」
横断歩道の信号が青に変わると
GパンとTシャツのレンゲが駆けてきた
「二人ともおそろいで~日曜なのに女装するんだねー」
「これは普段着ですー!」と、二人は声をそろえて言った
「ずいぶんハデな普段着よねー」
花たばをかかえて薔子が花屋から出てくると
「メイクまでしてー日曜だっちゅうのにー
あんたが一番ハデじゃん!」と言うと
レンゲはスタスタと2丁目の仲通りを歩きだした
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「行っとけ、行っとけー、どこでも行っとけー!」
ビールを飲みながら潤が言うと
ちかこと璃羅は立ち上がり
「タッキー!私たちにもメアドおしえてー!」
ブーッ!!とビールを向かいに、すわってた菜々花の顔に吹いて
「テメーら彩のジャマすんじゃねーよー」
と潤が叫んだが
「私たちとも写メとろう!!」
龍太の両脇は秋桜と彩から、ちかこと璃羅にローテーションした
「みんな積極的だよねー」
蜜柑がつぶやくと
おしぼりで顔をふきながら
「となりの席、行こうぜー
この席、またビールふってきそうだし」
菜々花が蜜柑の手をとって、となりの席へ行った
「光一くん!!一緒に飲もう!」
「おぉ!!のものもー」
両隣、女子高生にはさまれ
デレデレになって写メを撮る龍太を見て
「負けるなー! 彩!」
と潤が叫び
彩が振り向くと
いつのまにか潤の席は
ぽつんと潤がひとりだけー
彩は潤の横にもどって
待ち受けにしたツーショットを潤に見せた
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「私たちも赤西くんと写メ撮ってもらおー」
さつきとひまわりが立ち上がってとなりの席に行ったー
「おめーらブルージャスミンのファンじゃなかったのかよー!」
潤の声には見向きもせず、さつきとひまわりは赤西の両脇にすわった
「滝沢くんみたいに、やりたいことやって生きてるってのとは話ちがうわよ
むしろニューハーフだってだけでできないこといっぱいあるんだからー
職業だってオミズの仕事しかないしー
ニューハーフのオミズなんてねー大奥みたいなんだからねー」
「おまえの言ってること全然、意味わかんねー
じゃ、おめーのやりたいことってなんなん?」
「うーん…フツウの女子大生かな…
フツウにOLやってー、フツウにお嫁に行ってー、フツウに…」
「あっ! だからおめーいつもOLのコスプレやってんだー」
ほほづえついて秋桜が
「あのニューハーフ…
タダモンじゃないわねー
おもしろいゲームができそうだわ…」
とつぶやくとー
「なーに ! ヨユウぶっこいてんのよ!
アキラ、だしぬかれてんじゃないのよー!!!」
シヨカが火を吹いたー
「このままじゃアキラにお似合いのブサイクが
ニューハーフにくっついちゃうじゃない !!」
チケットの束をバックに戻して
「おーい ! おまえら赤外線通信しとけよー ! 」
と夏生が声をかけると
「ちょっと待った!! ケイタイ交換まだ早いわよー!
こっちもブサイクねらいです」
シヨカが秋桜の手を引っ張ってとなりの席にかけよった
秋桜を龍太の横にすわらせ
「オレもブサイク部門だけどなー」と言うバンバンをおしのけ
シヨカは龍太にしゃべり出した
「アキラ、内気ではにかみやのオンナの子だから
自分からアプローチできないのよー」
シヨカの話はそっちのけで龍太は彩と赤外線通信した
「本当はタッキーのことが好きで好きでたまらないのにー
はっ?と反応した龍太にべったりくっつかせようと
シヨカは秋桜をグイグイおしたー
つい恥ずかしがって昼ドラみたいな憎まれ口言っちゃうのー
アキラって可愛いいオンナの子でしょー」
「ショッカー、あんま顔近づけんなよ !
アップはきついぜ !」
「テメーに言われたかねーよ!
私の顔にモンクあんなら、さっさとアキラとメアド交換しろ !」
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「あぁ、いいよ…」
バックからチケットをさぐってる龍太の顔を覗きこんでー
「ほんとにぃ?迷惑じゃない?」
「メーワク?
またそんなこと言うと思った?
はい、2千円ー」
「うん、だって実際、ニューハーフのファンなんて迷惑じゃん」
彩は2千円を渡してー
「迷惑とか言われっかもしんねーのにーー
…
受け取ったチケットを嬉しそうに見てた
俺のこと好きなん?」
「うん、だってカッコいいし」
「え゛ーー!!」
だまって注目してたまわりが騒いだ
「ニューハーフの好みって変わってね」
と、一番遠くにすわってた赤西にも聞こえたらしいー
気にせず龍太はー
「カッコいいって、やっぱ顔か?」
「勝手に言っとけー」
あきれた声で光一が言うと
ザワザワみんな別の話をはじめたが
潤は遠くから見守り続けてた
「今日は今までで一番カッコよかったよ」
「いいぞ!彩!!
そのイキオイで写メとってもらえ!」
「滝沢くん本当に好きなことやって生きてるんだなって感じたし」
蜜柑がテーブルにあった彩のFOMAをとり
「タッキー!!チケット買ってもらったんだからねー
ファンサービスしてあげてよー」と彩じゃなく龍太にわたした
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